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【現地レポート】首里城の工事の状況は?今しか見られない修復中の首里城を見に行ってきた

首里城 守礼の門 観光スポット

2019年の火災で正殿を含む多くの建物を失った沖縄・首里城。沖縄県民にとっても、沖縄を訪れる観光客にとっても大切な存在であるこの首里城が、いま再建に向けて少しずつ姿を取り戻しつつあります。

「今、首里城の工事の状況はどうなっているのか」「修復中でも見学できるのか」そう気になっている方も多いのではないでしょうか?

実は、修復中の首里城は一般公開されていて、今しか見られない貴重な光景を目にすることができるんです。今回は実際に現地に足を運び、修復中の首里城の様子を徹底レポート。工事状況と合わせて、守礼門や龍樋(りゅうひ)などの見どころもご紹介します。

首里城の工事状況は今どうなっている?

首里城は2019年10月31日の未明に発生した火災で、正殿・北殿・南殿など主要な建物が焼失しました。その後、沖縄県と国による復興計画が立てられ、2020年から本格的な工事が始まりました。

正殿の再建は2026年の完成を目指して進行中で、現時点(2025年6月)では、基礎工事を終え、木造の骨組み作業や屋根部分の修復が進行しています。

敷地内の一部は立入禁止になっているものの、守礼門から奉神門の手前までは自由に歩くことができ、仮設の見学デッキからは修復中の正殿の様子を間近で見学可能。さらに、修復作業の進行状況をリアルタイムで紹介するパネル展示もあり、職人さんたちの手仕事の様子や工事の工程を詳しく知ることができます。

今後の予定

2025年後半には正殿の屋根瓦の設置作業が本格化し、2026年には内装工事と周辺整備を経て、正式に完成・公開が予定されています。それまでも工事現場の公開は続き、工程ごとに異なる工事の様子を見学できるのも大きな魅力です。※現在、工事現場への見学はできません。

案内図を見つけて全体を想像してみよう

首里城 案内図

案内図は守礼門付近や園内の随所に設置されており、現在の工事状況や見学ルート、注意事項が記載されているので、見学前に確認しておくと便利です。

歓会門と龍樋を訪ねて

首里城 歓会門

守礼門をくぐり、さらに石畳の坂道を登ると歓会門が姿を現します。ここは、王様が正殿に入る際に通る格式の高い門で、重厚な木造建築と石垣が見事なコントラストをなしています。

現在も工事の影響はなく、門の内部も通行可能。門の左右には獅子像(シーサー)が鎮座し、訪れる人を迎え入れてくれます。

瑞泉門の周辺は落ち着いた雰囲気で、石段を下った先にあり、ひんやりとした空気が漂います。火災の被害も受けず、当時のままの姿を残しています。

首里城 瑞泉門

その近くには龍樋(りゅうひ)と呼ばれる石造の湧水施設があります。琉球王国時代、王宮内の重要な水源として使用されていた場所で、現在も清らかな水が湧き出しています。火災の被害を受けず、今も変わらず静かな佇まいを見せています。

首里城 龍樋

奉神門の様子

首里城 奉神門

正殿手前にある奉神門も現在修復中で、一部見学できる範囲が制限されています。ただし、門の前からは修復中の正殿の様子がしっかり確認でき、職人たちの作業風景も見ることができました。

今しか見られない!修復中の首里城を訪れてみた

現地に到着すると、以前と変わらぬ守礼門が出迎えてくれます。火災の影響を受けなかった守礼門は、鮮やかな朱色と青空のコントラストが美しく、記念撮影の人気スポットとなっていました。

その先の歓会門を抜け、奉神門の手前まで進むと、仮設の展望スペースが設置されています。ここからは、修復中の首里城正殿の様子が目の前に広がり、屋根・中間部・下部の修復状況が確認できるようになっています。

屋根部分

首里城 屋根部分の修復

現在、焼失した赤瓦の再現作業が進行中。沖縄伝統の赤瓦は、職人の手で一枚一枚焼き上げられ、丁寧に取り付けられています。屋根の装飾部分には細かな彫刻が施され、色鮮やかな漆塗りの工程も進行中とのこと。

中間部分

首里城 中間部分の修復

柱や梁の組み上げがほぼ完了し、骨組みの状態が確認できます。現場には木組みの名称や構造の解説パネルもあり、古来の伝統技法「木組み」の美しさと技術力を間近で実感できます。

下部(基礎部分)

首里城 下部部分の修復

火災によって傷んだ石垣や基礎部分も丁寧に補修が行われており、現在は強度を高めるための補強工事が進められています。工事の際には最新の耐震・耐火技術も導入されており、かつてよりも強固な造りになるそうです。

普段ならなかなか目にできない修復工程の一部始終を直接見られるのは今だけ。完成後には見えなくなる部分もじっくり観察でき、貴重な体験となりました。

まとめ

今回、実際に首里城の修復現場を訪れて感じたのは、今しか見られない貴重な工事の様子が、誰でも見学できるありがたさです。完成後には目にすることができない工事現場の裏側、伝統の職人技、そして沖縄の誇りを再確認できる貴重な体験でした。

首里城の工事状況を間近で見学できるのは終わりましたが、今の首里城周辺を見るのも楽しいかもしれません。沖縄旅行の際には、ぜひ立ち寄ってその姿を目に焼き付けてください。

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